愛知県春日井市 はせかずやを支援する会 郷土愛と奉仕の心 しがらみのない新しい風

RSS

令和4年9月議会報告

カテゴリ : 令和4年7月~12月
2022(令和4年)9月議会・一般質問 
日時9月26日(月)

質問事項・要旨
はせ かずや(一括) 
答弁を求める者 市長・部長



1、本市における観光推進について
(1)観光計画が目指す方向性について
(2)愛岐トンネル群の観光資源としての
   活用について



(議長! 11番)

 それでは、先に通告いたしました「本市
における観光推進について」
順次質問させ
ていただきます。

本市においては、平成26年4月に観光協会
の事務局が本庁から商工会議
所へと移管さ
れ、商工会議所が中心となって観光の産業
化を推進し、
また、平成29年7月には観光
コンベンション協会が一般社団法人化され、
一層の観光振興の推進と自立化に向けた体
制となりました。
私はこれを、市と商工会
議所が一体となって
優位性を発揮できる産
業に成長するよう方向性や組
織の見直しが
行われ、現在に至ったものであると理解し
ております。

そのような中、令和4年8月16日の文教経
済委員会において、「春日井市
観光による
にぎわい創出基本計画」の中間案が示され
ました。従来、
観光については産業振興
アクションプランの中で若干触れられてい
た程
度でしたが、この度の市による観光計
画の策定は、従来の方策から大き
く一歩踏
み出した感があります。

そこで質問であります。(1)観光計画が
目指す方向性について伺いま
す。
この「春日井市観光によるにぎわい創出基
本計画」を市が打ち出し
てきた背景と市が
目指す方向性についてお伺いします。



私は、平成27年市議会議員選挙の公約と
して、愛岐トンネル群保存再生
委員会の
活動趣旨に賛同し、議員となった同年6月
議会において、その
支援を訴えてまいりま
した。また翌年愛岐トンネル群のうち
「玉野第三
隧道」、「玉野第四隧道」及び
木附町の排水路「笠石洞暗渠」が国の登

有形文化財になった平成28年の9月議会で
も支援を呼びかけ、そして、
平成30年秋に
愛知県とJRグループが連携して開催される
愛知県大型観光
キャンペーン「デスティネ
ーションキャンペーン」に愛岐トンネル群
選定が決定した年の6月議会においても、
一般質問において愛岐トンネ
ル群の可能性
や支援に関して市に要望してまいりました。
結果この8年
間で都合3回に渡り、議会で
発言を続けてまいりました。

また、私が現在所属しております市内で3
番目に発足した春日井けやき
ライオンズク
ラブが平成27年に愛岐トンネル群に創立
20周年記念事業
で贈呈した蒸気機関車C57
の動輪は、今や愛岐トンネル群を訪れる
多く
の親子の人気モニュメントとなり、
公開日の土日・祝日にその入場客
の案内や
愛岐トンネル群内に紅葉の苗木の植樹等の
ボランティア支援
や真夏の森のビアガーデ
ンなどのイベントにクラブの一員として参
し関わっているところであります。
愛岐トンネル群の入場者数は、2008年の
公開以来、2013年には累計10万
人を突破
し、2017年には累計20万人、2021年には
累計30万人を超えまし
た。こうした実績は、
既に愛岐トンネル群が集客力を持ち合わせ
ている
ことの表れであり、今後その潜在的
な観光資源としての可能性にますま
す期待
が寄せられるところでありますが、一方で、
私はこれまでの市の
愛岐トンネル群に対す
る姿勢は、積極性に乏しいと感じておりま
した。

そんな中、今回の「春日井市観光によるに
ぎわい創出基本計画」では、
活用すべき地
域資源として愛岐トンネル群が明示されて
いることは大い
に評価し歓迎いたします。
そこで質問いたします。(2)愛岐トンネ
ル群の観光資源としての活用
についてであ
りますが、
行政として愛岐トンネル群の活用の課題を
どう
捉えているのか、計画策定を機に保存
再生委員会とどう関わっていくの
かについ
てお伺いします。

以上壇上からの質問とさせていただきます。
 


(市側の回答)
(1-1、回答)本市では、これまでも
春日井商工会議所や観光コンベンショ
ン協会と
連携や協力をし、観光事業の
充実や活性化に取組んでまいりました。

こうした中、新型コロナウイルスの
収束を見据え、市内経済の活性化には、
近隣市町からの交流人口を増加させる
ことが重要であると共に、観光の振興
さらに推進するためには、市や商工
会議所、観光コンベンション協会がと
もに共有し、
ともにめざすべきビジョ
ンが必要になってきたことから、
「観光によるにぎわい創出
基本計画」
を策定することとしたものでございま
す。
観光によりにぎわいを創出するこ
とは、「地域経済の活性化」や「まち
への愛着の
醸成」へとつながるものと
期待しております。

 本計画では、本市がめざす観光のあ
り方を、市民や近隣市町の住民が遠出
をし
なくても身近な場所で余暇や趣味
を充実させることができる「体験」や
「時間」を
創出し、提供することとし
ております。本市が持つ暮らしやす
さを象徴する地域
資源を、観光の視点
から効果的に活用し、その価値を市民
と近隣市町の住民が
享受することを
めざしてまいります。



(2-1、回答)愛岐トンネル群は、
市外からの集客力も高く、本市におけ
る貴重な地
域資源の一つとして認識し
ております。活用の課題としては、
計画でもお示しした
とおり、トイレや
案内板の設置など、受入環境の整備で
あると考えております。

 愛岐トンネル群が多くの方々に注目
されるようになったのは、「NPO愛岐
トンネル
群保存再生委員会」のこれま
でに積み重ねられた活動の結果でござ
います。

 今後におきましても、保存会の
お考えを尊重しながら、市としても
適切に支援
してまいりたいと考えて
おります。まずは、保存会との対話の
機会を増やし、市や
観光コンベンショ
ン協会、保存会との間で課題をを共有
し、さらなる活用の方策を
検討してま
いります。





それぞれお答えいただきましたが、大変
前向きなご答弁をいただいた
と思います。
「春日井市観光によるにぎわい創出基本
計画」の中間案では、観光に
取組む目的
が明示されると共に、コロナ禍において
密と移動を回避する
マイクロツーリズム
の浸透といった時勢を捉えて、本市が
既に持ち合わ
せているまちの魅力や財産
を活用し、この街だからできる観光の姿
を目
指そうという方向性が示されたもの
と受け止めています。その姿勢を評
価し、
今後の計画推進に期待したいと思います。

次にこの計画の推進といった観点に話題
を移しますが、私は平成30年6月
の一般
質問の中において、愛知県の愛知県観光
振興基本計画、県下近隣
市町においても
名古屋市の観光戦略ビジョン、小牧市の
観光振興基本計
画、多治見市の産業・観
光振興計画などを紹介し、多くの自治体
が数年
以上前から観光戦略を策定し、官
民一体のまちぐるみで取組んでいる事

について指摘させていただきました。

そこで、(1)観光計画が目指す方向性
について2回目の質問をさせて
いただき
ます。
近隣市町の多くは本市に先んじて観光計
画を策定し実行
している現状であります
が、本市ではどのようにこの「春日井市
観光に
よるにぎわい創出基本計画」を
実行していくのか、ご所見を伺います。


次に、愛岐トンネル群についてですが、
やはりこれはこれまでの保存再
生委員
会の活動があってこそのものであり、
今のご答弁で、市として保
存再生委員
会と対話をしていく、その姿勢を示さ
れたことを多いに評価
したいと思いま
す。

愛岐トンネル群の活用という点につい
て、もう少し具体的にお伺いした
いと
思います。
今回の計画の中には、アクションプラ
ンの取組み例の一
つとして、愛岐トン
ネル群の受入れ環境の整備という記述
がありますが、
私が思うところ愛岐ト
ンネル群の観光活用に関しては、
来訪者の安全確
保、トイレなどの衛生
環境の整備が喫緊の課題と考えるわけ
であります。

そこで、(2)愛岐トンネル群の観光
資源としての活用についての2回
目の
質問として、
行政として愛岐トンネル群の活用の
課題に対してどの
ように対応してい
かれるのかについて伺います。





(市側の回答)
(1-2、回答)本計画の推進にあたって
は、市全体でにぎわいを創出するため、
や関係団体、事業者、市民などが一体
となった「オール春日井」の体制を築き、
さら
なる連携の強化を図ってまいります。
 具体的には、観光に携わる市民や事業
者などで構成する推進体制を構築し、
観光に関する意見交換や課題の抽出を
するなど、情報の共有や課題解決のた
の検討を進めてまいりたいと考えて
おります。



(2-2、回答)保存会が、愛岐トンネル
群を適切に活用できるように、まずは、
市と
保存会が連携しながら、課題を整
理し、共有することから始め、その解
決に向け
て方策を検討してまいります。
また、必要に応じて、愛知県や多治見
市といった
行政機関とも調整を行って
まいりたいと考えております。





それぞれお答えいただきました。今回、
行政が愛岐トンネル群の活用
について
前向きに取組んでいこうという姿勢を
確認することが出来た
と思います。
大いに期待いたします。

先の春日井市長選挙において、石黒市長
は愛岐トンネル群の支援に関し
て言及さ
れました。
これは2007年に山の中に埋もれていた
赤煉瓦のトン
ネルを発見し、その資源
の可能性を信じて活動してきた数百人
のボラン
ティア市民や支援してきた民間
団体企業・酒販組合・産業化に向け
わってきた商工会議所の職員ほか多く
の人に勇気を与えていただいた
ものと
思います。

しかしながら、愛岐トンネル群保存再生
委員会の会員の平均年齢が
およそ70歳を
超える高齢者が多い中、早急な支援が必
要なことも事実
です。
ご答弁いただきました県や多治見市との
連携や協力に関しては、
担当部局の今後
の交渉に期待するところでありますが、
場合によって
は、市長の強力なリーダー
シップを多いに期待するところでもあり
す。
国が県がJRが認めるこの潜在力ある文化
遺産を活用し、本市を訪れ
る多くの方々
により、本市に新たな産業の種を生むよ
うな事業に結び付
くことを期待して
質問を終わります。


2022-09-30 14:27:03 | コメント(0)
コメントを投稿する